カードローンの審査を左右する『信用情報』の影響力とは

信用情報とは、キャッシングやカードローンの審査に用いられる個人情報の一つです。

氏名や住所などの基本情報の他に、収入情報や債務履歴など、業者が信頼してお金を貸せるか判断するための情報が記載されています。

信用情報に記載される情報

貸金業者から下記の内容を信用情報センターに問い合わせる。

・氏名や住所など個人を特定するための情報

・勤務先や勤務形態などの収入を把握するための情報

・他社からの借り入れや返済記録など信用に関する情報

信用情報には、上記の3点が記録されています。

ローンの審査では、申し込み情報をもとに、業者が申し込み者の信用情報を問い合わせ、収入や過去の借金の記録をチェックし、信頼できるか判断します。

そのため、収入が著しく低い方や、過去の借金でトラブルを起こしていると、審査には通りにくくなります。

上記の3つに加えて報告されるとされているのは下記の4つがあります。

・免許証番号

・保険証番号

・ローンなどの契約日

・返済金を入金した日にち

これが随時更新されます。しかし、リアルタイムで更新されるわけではなく、タイムラグは出来てしまいます。

審査で見られるポイント

審査では主に収入情報とこれまでのローンに関する情報が見られます。

過去に返済遅延があったり、すでに他社からの借入が多かったりすると、審査は不利となります。

また、借金の踏み倒しや債務整理を行うと、事故情報として信用情報に記録され、正規の貸金業者の審査には通らない、いわゆるブラックと呼ばれる状態になるのでご注意を。

審査では収入と返済のバランスを見て、限度額の決定も行われます。

カードローン審査にまつわるエトセトラ【まとめ】

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事故情報が記録される原因

事故情報は信用情報機関に保管されています。

信用情報機関には、消費者金融や銀行など、信用情報を用いて審査を行うあらゆる業者が加盟しており、加盟する業者間で情報を共有することで、審査の精密性を向上させています。

・3カ月以上の返済遅延(踏み倒し)

・債務整理(任意整理、個人再生、自己破産等)

主に事故情報が記録される原因としては、上記の二つです。

3カ月以上返済の遅延があると、契約は強制解除されて、事故情報として記録されます。返済の遅延は一番業者が嫌がるものなので、お金を借りた際には気をつけましょう。

債務整理は借金の返済が不可能になった際に行う法的手続きで、弁護士や司法書士に依頼して利息のカットや債務の減額を行います。

これらの事故情報は、最低でも5年間記録が消されることはなく、記録が消えるまで正規のローン会社は利用できないと考えた方がいいでしょう。

また、注意していただきたいのは気づかずにブラック扱いになってしまっていることです。
よくある例では、携帯の本体料金を割賦払いにしていて、携帯代を延滞してしまってブラック扱いになっているなどです。
携帯の例ですと本体代がローン扱いなので、延滞すると信用情報に記載されてしまいます。

下記のような例もブラック扱い、もしくは要注意人物認定されてしまうので注意しましょう。

・携帯代(本体を割賦払いにしている)の延滞

・短期間で複数に申込を行っている

ブラックリストを消せる方法があるって本当?

信用情報で起きるタイムラグによる問題

上記で紹介したように、信用情報に記載される内容やブラック扱いになるのは、決してリアルタイムではありませんでした。
以前は借入をした翌日にならなければ、いくら分の借入をしているということを知ることが出来なかったのです。
それ故に、返済能力をはるかに超えた借入も出来てしまうということに繋がります。

例えば、1月1日に5社から30万円の借入申込を行ったとし、信用情報には借入がゼロになっているので審査に通ったとします。一気に150万円分の借入枠が出来たことになります。
すると1月2日、借入件数が一気に「5件」となり、貸金業者のリスクが上がります。
利用者としては、150万円の枠があるので何も問題はありませんが、通常でしたら審査に落ちてしまうことも考えられるため、得をした状態になります。

こういった問題から、現在は当日の借入も信用情報機関で見れるようになりました。
この改善によって、借入件数をきっちり把握することができ、踏み倒しをされないようにすることを徹底するようになりました。

ですので、今までは隙があった申込件数も目を光らせています。
一度に複数の申込は控えましょう。頻度としては、前回の申込から3ヵ月が目安です。

主な信用情報機関

・JICC(日本信用情報機構)

主に消費者金融業者が加盟

《日本信用情報機構(JICC)のブラック情報の登録期間》

延滞情報 5年
債務整理 5年
多重申込 6ヶ月

・CIC(指定信用情報機関)

主にクレジットカード会社が加盟

《シー・アイ・シー(CIC)のブラック情報の登録期間》

延滞情報 5年
債務整理 5年
多重申込 6ヶ月

・一般社団法人全国銀行協会(JBA)および全国銀行個人信用情報センター(KSC)

主に銀行関係の会社が加盟

《全国銀行個人信用情報センター(KSC)のブラック情報の登録期間》

延滞情報 5年
債務整理 5年
官報は10年
多重申込 6ヶ月

信用情報機関は主にこの3つです。

それぞれ信用情報機関によって主に加盟する業者は分かれていますが、事故情報はCRINと呼ばれるシステムですべての信用情報機関で共有されます。

JICC・CIC・JBAの3つはCRIN(Credit Information Network)と呼ばれる共有システムで情報を交換することができます。JICCとCICの2つはFINE(Financial Information Network)と呼ばれるシステムでそれぞれ情報を共有できます。

また、近年の消費者金融では、JICCとCICに加盟している業者が多く、クレジットカードの返済遅延があった場合には、消費者金融の審査にも悪影響を与えます。

大手銀行グループのカードローンでは、消費者金融が保証会社として審査を代行することで、複数の信用情報機関の情報を用いて審査を行えるようにしています。

信用情報は申し込み時にしか開示されない

信用情報は重要な個人情報の一つです。

そのため、信用情報機関に加盟している業者であっても、申し込みがあった際にしか情報開示出来ないようになっています。

また、本人が信用情報を開示する際にも、事前の手続きが必要となり、窓口に行かなければ即日開示は出来ません。しかし、何度もローンの審査に落ちてしまうという方は、間違った情報が記録されている可能性があるため、信用情報機関へと情報開示を求めるといいでしょう。
ミスによって記録された情報は、申し立てることですぐに抹消してもらえます。

信用情報は、キャッシングやクレジットカードの審査で用いられるだけでなく、賃貸物件に住む前の信用審査や、携帯電話のローン契約でも確認されます。

数日の返済遅延では、信用情報の評価を大きく落とすことはありませんが、積み重なると事故情報扱いされるケースもあるため、返済や支払いには細心の注意が必要です。

安心してキャッシングを利用するための『信用情報のススメ』

信用情報を取り寄せたいと思ったら

信用情報は、ローンの申し込みの他に、本人による申し出によって開示することが許されています。

開示方法は

・インターネット
・郵送
・窓口

の3種類です。

それぞれに方法があり、手数料や概要が異なりますが、最も簡単なのは「インターネットによる開示」でしょう。
気になる方はぜひ調べてみてください。⇒信用情報の取り寄せ方

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